グーグルのグリーン戦略 レビューコンテスト

著者紹介

新井 宏征(あらい ひろゆき)

SAPジャパンにて、主にBI(ビジネスインテリジェンス)関連のコンサルティング業務に従事した後、2007年より株式会社情報通信総合研究所に勤務。マーケティング・ソリューション研究グループにて、主に法人関連分野の調査研究、コンサルティング業務に従事。注目しているテーマは、スマートグリッドのほかクラウドコンピューティングなど。東京外国語大学大学院修了。

主な著書に『日米欧のスマートグリッド政策と標準化動向2010』(インプレスR&D;共著)、『情報通信アウトルック2010』(NTT出版;共著)、訳書に『プロダクトマネジャーの教科書』(翔泳社)などがある。
ドメイン取得を好む。


【目的別】この本の読み方

どのような本でもそうですが、読む人の目的や前提知識によって、同じ本でも読み方は変わります。


そこで、本書『グーグルのグリーン戦略』についても、目的別に読み方をご紹介します!(もちろん、著者としては通読して頂くのが一番うれしいのですが…)

「グーグルのグリーン戦略を把握したい」方向け

とにかくグーグルの取り組みを把握したい!という方は、翻訳部分の章を順番で読んでいただくのが良いと思います。

[プロローグ] 今グーグルのオフィシャルブログで起こっていること
 ↓
[第2章]グーグルのクリーンエネルギー革命の促進
 ↓
[第4章] エネルギー効率の向上で「炭素の足跡」を削減するグーグル
 ↓
[第5章] データセンターで効率的なコンピュータ利用を目指すグーグル
 ↓
[第6章] CO2削減を目指すグーグルのグリーン社員プログラム
 ↓
[エピローグ] 世界がグリーンになるために
 ↓
(興味に応じて残りも)

ニュースなどでも取り上げられるグーグルの取り組みですが、まとめて読むことで全体像が理解しやすくなると思います。

「環境問題の現状とその取り組みを把握したい」方向け

さまざまなところで断片的に語られている環境問題の現状を、整理して理解したい方は、書き下ろしと翻訳部分の章を合わせて読んでいただくのが良いと思います。

[第1章]世界に広がる環境・エネルギー問題
―COP15の流れと各国のグリーン・ニューディール政策―
 ↓
[第3章] グーグルの「クリーンエネルギー2030」の提案
―米国における化石燃料依存削減を目指して―
 ↓
[第7章]グリーンITの本当の役割
―ITによるグリーン化とITにおけるグリーン化―
 ↓
[第8章]世界の電力事情とスマートグリッドの動向
―ITを活用した次世代電力網のイメージ―
 ↓
(興味に応じて残りも)

3章の翻訳部分はちょっと難易度が高いです。第1章と第3章で全体像を把握した後は、第7章、第8章で個別の取り組みが理解しやすくなると思います。

「環境問題とITの関係を把握したい」方向け

環境問題については知識があるが、ITとの関連について知りたいという方は、次の順番で読んでいただくのが良いと思います。

[プロローグ] 今グーグルのオフィシャルブログで起こっていること
―気候変動に関するディベートと可視化ツール―
 ↓
[第2章]グーグルのクリーンエネルギー革命の促進
―石炭よりも安価な再生可能エネルギーを ―
 ↓
[第5章] データセンターで効率的なコンピュータ利用を目指すグーグル
―5段階計画で推進―
 ↓
[第7章]グリーンITの本当の役割
―ITによるグリーン化とITにおけるグリーン化―
 ↓
[第8章]世界の電力事情とスマートグリッドの動向
―ITを活用した次世代電力網のイメージ―
 ↓
[エピローグ] 世界がグリーンになるために
―グーグルが行っている環境にやさしいツールとサービス―
 ↓
(興味に応じて残りも)

IT関連の取り組みが詳しく紹介されている章のみを抜き出してみました。

著者からのメッセージ

( via: 新刊出ます!『グーグルのグリーン戦略』 - Stylish Idea )

twitterや一部の方にはお伝えしましたが、3月24日(水)に『グーグルのグリーン戦略=グリーン・ニューディールからスマートグリッドまで=』という新刊が発売になります。

4844328484

発行元のインプレスR&Dでも「『グーグルのグリーン戦略』を3月24日に発刊 | インプレス R&D」というリリースにも載っていますが、目次はこれ。

[プロローグ] 今グーグルのオフィシャルブログで起こっていること
―気候変動に関するディベートと可視化ツール―
[第1章]世界に広がる環境・エネルギー問題
―COP15の流れと各国のグリーン・ニューディール政策―
[第2章]グーグルのクリーンエネルギー革命の促進
―石炭よりも安価な再生可能エネルギーを ―
[第3章] グーグルの「クリーンエネルギー2030」の提案
―米国における化石燃料依存削減を目指して―
[第4章] エネルギー効率の向上で「炭素の足跡」を削減するグーグル
―世界の低炭素プロジェクトへ投資―
[第5章] データセンターで効率的なコンピュータ利用を目指すグーグル
―5段階計画で推進―
[第6章] CO2削減を目指すグーグルのグリーン社員プログラム
―社員の環境意識を高めるための取り組み―
[第7章]グリーンITの本当の役割
―ITによるグリーン化とITにおけるグリーン化―
[第8章]世界の電力事情とスマートグリッドの動向
―ITを活用した次世代電力網のイメージ―
[エピローグ] 世界がグリーンになるために
―グーグルが行っている環境にやさしいツールとサービス―

今回の本は、Google社のホームページやblogの英文を翻訳したものに加え、自分が書き下ろした章もあります。

具体的には、第1章、第7章、第8章が書き下ろしで、その他は翻訳になります。とはいえ、翻訳部分も訳注として、丁寧に用語や背景の解説をつけ、読みやすくする工夫をしています。

本書は、Google社の動向も含め「環境とIT」という軸で、現在地球上で起きているさまざまな環境問題や、それに対処する政策やビジネスの動向を整理した一冊になります。

Google社は、環境問題に対処するための取り組みを積極的に展開していますが、その実態はどういうものなのか、そしてその背景にはどのような事情があるのかを知るためには良い本だと思いますので、ご興味がある方は、ぜひお手にとっていただければと思います。

まだ発売日前ではありますが、すでにAmazonでは「在庫あり」になっています。

今回の本は、昨年末に出した『日米欧のスマートグリッド政策と標準化動向2010』と同じ編集者の方に担当して頂きましたが、前作以上に、編集者の方とがっちりと協力し、最後の最後まで気を抜かずに取り組んだ一冊です。

その『日米欧のスマートグリッド政策と標準化動向2010』の「あとがき」には、こんなことを書きました。

本書の執筆中、M様が何度か「編集者は著者を選べるが、著者は編集者を選べない」ということを口にされていました。編集者を選べない著者にとって、本書の執筆を通してすばらしい編集者の方々にお会いできたことを感謝しています。

(実際の「あとがき」では、お名前を紹介していますが、念のため、ここではイニシャルで表記しています)

今回は、前作以上に、そのような思いを強くした執筆・翻訳作業となりました。

環境問題の現状や、それに対するITの取り組みについて興味をお持ちの方に、ぜひ手にとって頂きたい一冊です。

この本を買う

読む前に!著者による
【目的別】この本の読み方

コンテストに参加しよう!

R+に登録済みの方
ログイン
未登録の方
参加申し込み

応募要項をご確認の上、ご応募ください。

お問い合わせ

このコンテストは@reviewplusが運営しています。

コンテストに関するご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

読み物